さて、走り出して、給水所でのやり取りも見ていきました。
初フルマラソンでも4時間を切る人、あるいは初フルの僕のように、6時間以上走り続ける人もいるでしょう。
何事も、初めての時は勝手がわからず、振る舞い方がわからず、NG行為をやってしまいがち。
そんなNG行為をまとめて見ました。
1)立ちション
これは究極のNG行為でしょう。男性側からすれば大したことないかもしれませんが、女性ランナーから見たらかなりの嫌悪感を催す行為。
これについて、何度かランナーのサイトで議論がありましたが、女性側からの反発は男性の想像を超えていました。
これに対する男性側の反論として、
「海外の〇〇マラソンでは、女性も、沿道に外れて、「座りション」をしているのを見たことがある」
と言う人がいます。
が、言うまでもなく、女性側にすればこんな反論は噴飯ものでしょう。「じゃあ、その国の人になってください」って言われたら終わりです(^◇^;)
海外でのマナーは関係なく、日本において、立ちションという行為が市民権を得ているか、と問われれば、答えはNOでしょう。
また、沿道の人たちが一生懸命に応援してくれているのに、彼らの故郷に小便を引っ掛けるって、あまりといえばあんまりですよね(^◇^;)
そういう意味でも、スタート前のトイレ問題は重要です。体調管理をしっかり施しましょう。走路のトイレはけっこう混雑していますが、どうしても催した場合はきちんと並びましょう。
2)走路真ん中での立ち止まり
走ってる、走ってる!太もも痛い!ヒザ痛い!でも、オレ、頑張る!止まるもんか!走ってる!走ってる!足が痛くても走ってるオレ、エラい!止まるもんか!…ああ!もう限界!いっかい止まろう!
こんな感じで、走路で突然、立ち止まる方が散見されます。
少し考えたらわかるでしょうが、高速道路で急ブレーキを踏んだら、後続のクルマはどうなるか?
2014年の北海道マラソンで、僕はひどい経験をしました。フェイスブックの投稿を一部、抜粋します。
直前を走ってたジーさんランナーが、突然、立ち止まった。
油断していた僕は回避できなかった。ジーさんの左カカトと僕の左つま先が交錯した。次の瞬間、胸からジーさんの背中にぶつかった。
互いの左足が複雑にからまったまま、僕は平衡を求めて必死に、痛めている右足を不自然な方向に延ばし、全体重を支えた。
「グキッ!」
右のふくらはぎの奥から、鈍く湿った音が聞こえた!
重い痛みが奥で爆発した!
切れた!と思った!
終わった!
筋肉が断裂した!肉離れや!
残り15km、肉離れで走れるわけない!
マナーもヘッタクレもない、道の真ん中で突然立ち止まる、ドアホランナーのせい
で、1年間の努力のすべてが水の泡になった!!
かなり腹が立っていたので、「ドアホランナー」などと汚い言葉を使っておりますが…(^◇^;)
あなたがしんどい場面は、後続ランナーもしんどいわけで、あなたの突然のストップに対応できない場合もあります。
立ち止まりたい時は、後続ランナーに注意しながら走路の脇へと移動し、危険がない場所で立ち止まり、屈伸などしましょう。
3)横一列の、走路妨害
友達と二人で走ります!同じ仮装した3人で走ります!
それはぜんぜん構わないし、楽しくおしゃべりしながら走ってるランナーさんを見ると、こちらも楽しくなります。
ただし、走路の幅に注意してください。
後続ランナーが抜きたくても、あなたたちの横の広がりが走路を塞いでいる場合は、フォーメーションを崩して縦一列になりましょう。
走路の幅が広がったら、また横になれば良いです。
4)摂取したサプリの投げ捨て
これも立ちション問題同様、応援してくれている皆さんの故郷にゴミをポイ捨てするなんてもってのほか。
少なくても、次の給水所のゴミ箱に捨てましょう。
どれも、良識に従えば理解できることばかりですが、初フルで混濁した意識の中、ついついやってしまいがちかもしれません。頭の片隅に置いておいてくださいね。