読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

走れダイエットランナー!

はからずも52にして人生を再スタートすることになりました。健康を取り戻し、また走り始めたい!

僕とお方さまの、"HANA-BI"旅。 再び、生きるための旅日記・5日目 【結びの言葉。の巻】

日記 お方さま 友人

 

f:id:maddiehayes9915544:20170307103057p:image 

 

前回まで:

 

dietrunner.hatenablog.com


女性のみなさんにお聞きしたいのですが、温泉旅館など、部屋とは別に大浴場がある場合、夜は何時くらいまでなら入浴されますか?

 

お方さまは、夜、遅くなると大浴場は怖い、ということで、夜9時を回ると別になってる浴場には行きません。

 

ホテルオーレ、昨夜は23時に到着。僕1人、クタクタな身体を大浴場に浸してから就寝した。

 

おかげでグッスリと眠れ、翌朝には疲れは残っていなかった。

 

お方さまも同じくグッスリ眠れたようだった。昨夜は入浴しなかったので、朝食前に大浴場に行くお方さま。

 

スッキリして戻ってきてから朝食へ。

 

バイキングの種類も豊富で、食べ過ぎてしまいそうなところをぐっとこらえる。この後は生シラス丼を食べる予定だ。

 

▼僕にしてはとても控えめな朝食。

f:id:maddiehayes9915544:20170307123452j:plain

 

ホテルオーレ。空間を贅沢に使った、ハイセンスなホテル。清潔感にあふれ、部屋もゆったり。朝食付きでツインで9000円は信じられない安さだ。

 

▼ホテルオーレの、綺麗で開放感あるロビー。朝食付きでツインで9,000円は嬉しかった。

f:id:maddiehayes9915544:20170307091755j:plain

 

この旅で1番豪華で、1番安いホテルだった。

 

チェックアウトの時、フロントにロボットのペッパーがいたので、少し喋ってみた。

 

オレ:おはよう!

 

ペッパー:…。

 

オレ:おはよう!

 

ペッパー:…。

 

フロント係:あっ、目が青くなって、クルクル回った時じゃないと、音声認識しないんです!

 

オレ:(そうなってることを確認し)おはよう!

 

ペッパー:…。

 

オレ:おはよう!

 

ペッパー:…。終了シマス!

 

オレ:えーっ?!

 

ペッパーとは相性がわるかったが、ホテルオーレにはとても満足だった。藤枝市にお泊まりの際はぜひ、オススメです!

 

 

さて、焼津漁港近辺に「焼津さかなセンター」なる施設を発見。魚介類のお店が一堂に会し、お食事処もある、大きな港町によくある商業施設とみた。さっそくナビをセット。10分程度で到着。

 

睨んだ通りの施設だ。食堂だけでもとても広い。お目当の生シラス丼もあることを確認。

 

観光バスがたくさん停まっている。

 

食堂とは別の建物にお土産のお店が集まった建物がある。そこに入ると…。

 

無数のお店に、1人ずつ係の人がいて…。

 

激しい客引き合戦。平日だし、客が少ないので、まあ仕方ないか。

 

「これ食べていって!これ食べていって!」かたや、試食で釣ろうとする。

 

「これね、1パック600円やけど!2パックで1000円でいいから!もっていって!」かたや、値段で釣ろうとする。

 

よく見ると、値段パターンはどの店も同じだった。どの店も、釜揚げシラスは1パック600円と書いてあるが、どの店も2パック1000円で良い!と叫んでいた。

 

「観光客プライスやな!」

 

お方さまが吐きすてるように言う。

 

「『天ぷら』(価格を高めに設定すること。たいていの場合、客の眼の前で価格を下げ、お得であるように思わせる)やな」

 

僕も同調した。

 

他店より桜エビを安く売ってた店の、となりの店が、

 

「古い桜エビは、色でわかる」

 

と、暗に隣の安い桜エビが古いものであるとディスったところで、我々はこの「焼津さかなセンター」に見切りをつけた。

 

「まあ…。商売やからしかたないけどな」

 

と僕が言うが、お方さまは明らかに、このセンターがお気に召さない様子であった。

 

「観光バスが大量に停まってる点で、すでに気に入らん。バスは有無を言わさずセンターに停まる。センター側は努力もせず大量の客を手に入れる。お店の人、客は買って当然って顔してた。値段つりあげても観光客にはわからない。これを『胡散臭い』と言うねん!」

 

お方さまがバッサリと切り捨てた。

 

「観光業界にゴマすって、バスを停めてもらうよう交渉するのは企業努力じゃないの?」

 

「ベクトルがお客さんの方に向いてない。大仏商法(編集部注:奈良には大仏があり、労せずして観光客が大仏を見に来るため、努力をしない奈良商人の姿勢を表す言葉)と一緒や。どうしたらお客さんが喜ぶか、どうしたらお客さんが納得してくれるか。それが企業努力や!」

 

さすが小売業界が長いお方さまだ。これほどどこかを嫌うのも珍しい。

 

食事、で検索したところ、小川魚河岸食堂、というお店がヒット。漁港内にあるようで、口コミも高得点。

 

さっそくクルマを走らせるが…。

 

なんと!10月は火曜日が定休日、の看板が!今日はその火曜日、お店は閉まっていた!

 

それを知らず、続々とクルマがやってきていた。よっぽど美味しい店なんだろうな!実に残念だ!

 

「うみえーる」という施設に行ってみた。小規模だが、お土産ものを売っている。さかなセンターのような驕りは見えない。良心的な匂いがする。

 

 

2階の「まぐろ茶屋」という食堂へ。生シラス丼の量も、さかなセンターより1.5倍はあると見た。

 

そこで食事に決める。大量の生シラス、大量の生桜エビ。美味しくてお腹いっぱいになった。

 

f:id:maddiehayes9915544:20170307092910j:plain

 

 

道すがら、魚屋さんを見つけていた。お方さまが気になるというので寄ってみる。

 

入り口は小さいが、奥が予想以上に広い!店というより、市場と言った方が近い。

 

生シラスが、なんと1パック400円?!

 

生桜エビ、山盛りパックで900円?!

 

イワシのみりん干し、3枚で350円?!

 

さかなセンターではその倍はしていた…。

 

f:id:maddiehayes9915544:20170307093154j:plain

 

しかも素人目に見ても、さかなセンターより新鮮だ。

 

ふと見ると、「予約品」と書かれた、尾頭付きの立派な鯛が2尾、焼いて置いてある。

 

地元の人が、自分達のお祝いのために、尾頭付きの鯛を購入する魚屋さん。

 

これぞ!地元民に愛されている証拠だっ!

 

▼ピンボケごめんなさい。近所の人が、鯛の尾頭付きを予約する店ほど、良店の証ってないのではないだろうか。

f:id:maddiehayes9915544:20170307093412j:plain

 

お店の名前は「前田鮮魚本町店」さん。インターネット的な口コミはゼロだが、文句無しに満点をつけられるお店。

 

僕たちはそこで大量に買い物をした。最後の最後で、いい店に出会えた。

 

f:id:maddiehayes9915544:20170307093802j:plain

 

 

高速に乗る前にコーヒーを買おう。LAWSONに入った。

 

レジの横にエヴァンゲリオンのグッズが置いてある。各200円。

 

「あれ?これってクジの景品じゃないの?」と店の人にきくと、

 

「そうなんですが、クジの期間が終わって、残ったので、200円で売ってるんです」

 

エヴァは静岡で戦うシーンがあり、劇中LAWSONも出てくる。だから静岡のLAWSONでは景品をいっぱい置いていたのだろう。

 

エヴァンゲリオンの敵キャラは「使徒(しと)」と言い、極めてシュールな外観だ。人形も200円。

 

「使徒」と「靴下」をかけて、「くつしと」という、使徒が柄の靴下も200円。

 

靴下200円は普通に安い!

 

人形とくつしとを800円分購入!

 

さあ!高速に乗る。

 

そして、この高速を降りるとき…。

 

旅も終わるのだ。

 

「パン!パン!パン!パン!
デンデン!

 

パン!パン!パン!パン!
デンデン!」

 

エヴァンゲリオンの戦闘シーンの音楽をお方さまが口ずさみはじめた!

 

「♫パーパーパパパーパパッパッパ
♫パーパーパパパーパパッパッパ〜」

 

口ずさみながらさっきの人形を僕の前にチラつかせる!

 

「使徒きたで!はよエヴァンゲリオン出撃して〜!!」

 

無視を決め込むと、へこたれずに続ける

 

「♫パーパーパパパーパパッパッパ
♫パーパーパパパーパパッパッパ〜
♫パーパーパパパーパパッパッパ〜」

 

使徒人形を2匹だしてきた!

 

それでも無視を決め込むと、自分のiPhoneを取り出し、動画モードで録画をはじめた!

 

「♫パーパーパパパーパパッパッパ
♫パーパーパパパーパパッパッパ〜
♫パーパーパパパーパパッパッパ〜」

 

iPhone前に人形をかざしながら録画!

 

無視を決め込むと、こんどはそれをfacebookにアップし始めた!

 

youtu.be

 

ヒマかっ?!

 

北野武の映画「HANA-BI」に触発された、このクルマ旅。

 

映画は死ぬための旅だが、僕たちは再生を願って旅に出た。

 

ふと気づくと、お方さまが黙りこんでいた。

 

「どうした?」

 

「…。…。終わってまうわ…」

 

お方さまが、寂しそうにつぶやいた。

 

「…そうやな」

 

「まだ、2日くらいしか、遊んでないみたいやのに」

 

「もう5日も、遊んだよ」

 

「おもしろかったか?ずっとこの旅を楽しみにしてたもんな!」

 

「おもしろかったよ!麗子は?!」

 

「うん、おもしろかった!」

 

お方さまは少し寂しそうに、さっき遊んだ使徒人形を、丁寧に箱に戻していた。

 

「…あのさぁ…」お方さまが言った。

 

「うん?」

 

お方さまが、小さな声でつぶやいた。

 

それを聞いて、僕は、とても心があたたまる思いがした。

 

高速道路は夕闇が落ち始めていたが、まだまだ、明るさを失ってはいなかった。

 

それはちょうど、僕たちのようだった。

 

(完)

 

ドコモ口座キャッシュゲットモール

広告を非表示にする