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心房細動を、ちゃんと治そう。心臓カテーテルアブレーション手術。入院日記・6日目 2016年9月17日土曜日=退院日

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前回まで:

 

dietrunner.hatenablog.com

 

 

【入院6日目=退院日】

 

ナース梅野は、今日も休みみたいです。


ですから、皆さんご期待のツーショット写真は撮ることが
できません。


だから、こう考えて下さい。


「ナース梅野は、皆さんの心の中にいます」


もし、会社の健康診断で、心電図にチェックがはいったら。

 

(健康診断、必ず受けてくださいね。「忙しいから」とかカッコつけて、本当はコワいからといって、スルーしないでくださいね)


もし、心房細動と言われたら。


もし、鼓動や脈が乱れてると感じたら。


どうか、皆さんの「心の中のナース梅野」を呼び起こしてください。


きっと彼女は、循環器内科で精密検査を受けろ、と言うはずです。


そしてもし、心房細動が持続性にまで進み、薬で抑えるのが難しい、と言われたら。


あの日、梅野は僕にこう言いました。おしっこ管を差したあと。


「心臓カテーテルアブレーション。受けないよりも、受けた方が、絶対に良いです。池田さん、立派ですよ。頑張って下さいね」


心房細動は、脈は乱れるけど、そのまま心臓が止まって死に至るというような病気ではありません。


しかし脈が乱れます。通常に流れていると固まらない血液が、流れに淀みができ、血栓ができやすくなります。これが元で、脳梗塞の危険が出て来ます。


巨人軍の長嶋茂雄氏の脳梗塞の原因も、この心房細動でした。氏は幸いにも一命は取りとめられ、現在リハビリ中でいらっしゃいます。脳梗塞で突然死された方をよく調べれば、心房細動を放置していた人が多くいらっしゃるらしいです。


もちろん運動能力も著しく低下するらしいです。


心房細動の疑いがあれば、どうぞ皆さん、心の中のナース梅野の声に従って下さい。早期に循環器系を受診して下さい。僕みたいなおおごとになる前に。


そして…


たいそうなことを書き連ねてきました。最初に書き始めた時は、このことを忘れないよう備忘録的な意味で書き始めたのですが、やがて、これを書くことが、入院生活の膨大な時間を過ごす糧のようになってきました。


ナース梅野というナイスキャラの出現により、読み手の皆さんにも少しは喜んでもらえたかも知れません。


手術前はやはり不安でしたし、手術中、何度も、人工的に心臓を止められた時は、死を意識した瞬間もありました。


でも終わってみれば、術後4日で退院できる手術でした。


いま、僕の友達の中に、もっと難しい病と闘っている人たちもいます。もっと難しい手術を受け、人生を取り戻す闘いをしている人たちが。


そんな人たちがこの日記を読んだら、たかが1週間で退院できる手術で、何を大袈裟なことを…と思われるでしょう。そんな人たちに申し訳ない気持ちです。


僕が若い頃。暴走族やシラケ世代なんて言葉の中で、

 

「30歳まで生きるつもりなんかない」

 

とか、イキがって言ってた連中もいたけど。


やはり命は大切で、あなたの命を大切に思っている、あなたの家族もいて、あなたの家族の命をあなたはまた、大切に思っていて。


その命を助けるべく、病院で働く人たちは一生懸命になってくれて。


そんなことを思った1週間でした。


いま、看護師さんがきて、僕の手首のタグを外してくれました。胸につけてた心電図モニターも外してくれました。


いま、部屋着を脱いで、来るとき穿いてきたジーパンに、6日ぶりに足を通しました。


退院できることが素直に嬉しいです。


FB上で応援して下さった皆さん、本当にありがとうございました。皆さんの書き込みは、確かに、僕のチカラになりました。心から感謝いたします。


下らない日記を面白いと言って下さった皆さん。皆さんのおかげで、次を書く気持ちも湧き、入院生活を有意義にすごせました。


本当に、本当に、ありがとうございました。


追伸:

入院中ずっと手首にはめていたタグは、帰宅後、マラソン完走メダルと一緒にぶら下げました。

 

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【入院日記:完】